この記事はEndeavourOSをファイル鯖やサブPCとして使ってみた感想を語っていきます。
なお、この記事はファイル鯖やサブPCに使うためにEndevorOSを導入していますが、ざっくりとしてしか使っていないので、どうしても突っ込んだことをかけません。
記事執筆に至る経緯
ファイル鯖兼サブPCとして使うなら、Ubuntu Desktop鯖こそ最強だと思っていた
筆者はUbuntuがとても大好きで、主にMS-01に入れて、最強の10Gオールフラッシュファイル鯖兼サブPCとして使役しています。

Ubuntuの強みはやはり圧倒的なシェアとネットの情報量でわからないことやできないことがあっても大抵どうにでもなることですね。
別OSも試してみたくなった。
諸般の事情から、今使っているMS-01とは別のファイル鯖兼サブPC的なマシンを作る可能性が出てきました。
そこでもUbuntu Desktopを使ってもいいのですが、どうせなら別のOSを使って知見を広げてみたいと当時は思いました。
DebianやFedoraや素のArch Linuxも一応試している
この記事ではEndeavourOSを使っていますが、FedoraやDebian、Arch Linuxも試しています。
余談 これまで試したOSの使用感や挫折歴など
- Fedora Everything?Fedora Alternative?→Ubuntuの対抗馬としてはぴったりなRedHat系のOSで最新の機能を試せるらしいです。しかし筆者がよくわかっておらずWorkstationではなくAltanetive?版を試した上、さらに初回設定をミスってSUDO権限が使えなくなってしまい、挫折しました。
- Debian→Ubuntuの親玉というか安定版というか的なOS。どうせ使うのであれば最新の機能が使えるといわれているUbuntuのほうがいいのではと思い、途中で挫折しました。
- 素のArch Linux→人気なLinuxらしく、Wikiがあるのが特徴らしいです。(筆者は最近まで勘違いしていたのですが、Arch LinuxはRedHat系ではなく独立系のLinuxのようです。)
EndeavourOSに行き着いた理由
- Debian系でなく、これだったら結局Ubuntuでよくないかなどと筆者がほざく危険性がないこと
- 調べたときにある程度の情報があるOSかその派生OSであること
- デスクトップがあること
- シェアがある程度あること
などを条件として調べたところArch Linux派生で、人気が高そうなEndevourOSにいきつきました。
ちなみに現時点ではFedora WorkstationやAlma Linuxあたりも面白そうだと思っています。
インストールや細かい動作
それでは使用感を書いていきます。最初だけI9-13900Hを搭載したGEEKOM IT13というミニPCにインストールしましたが、Marvellのチップを搭載したUSB4 To 10GBEアダプタを接続しても認識しなかったので、導入後しばらくしてシステムのはいったSSDをN305搭載のNASのTerramaster F8 SSD Plusに差し替えています。(F8 SSD Plusは画像右)

Ventoyでもインストール可能

1つの外付けUSBやスティック型外付けSSDなんかを複数のOSのブートメディアにできるVentoyはとても優秀なツールで、これを知らずに大量のUSBメモリを買い漁っていたのが今考えるとどこまでも私は愚かなんだろうと感じています。
VentoyはWindows11もUbuntuも導入可能ですし、以前試したFedoraもArch LinuxもDebianも全部ブートができます。
今回のEndeavourOSもすべからく導入ができてしまいました。
ちなみにVentoyでできない可能性があるものだとZimaOSのブートローダーでしょうか(ちょっと試していませんが、ZimaOSはBalena Ethcerが推奨されているので、もしかしたらできないかもしれません。)
また、うろ覚えですが、確かTrueNAS ScaleもVentoyだとうまくいかなかった覚えがあります。
ただ、大抵のOSには対応していそうなので、筆者のように大量のブート用USBメモリを用意する必要性がなくなります。
インストールは簡単

素のArch Linuxに比べて圧倒的に簡単な印象でした。
パーティションをコマンドを使って区切りまくっていく必要性がなく、少なくともパーティションの作業はGUIで完結します。
余談ですが、素のArch Linuxを導入しようとした際に、粗忽な筆者はパーティションを区切る際に間違ってブート用のVentoyのSSDを区切ってしまい、Ventoyを導入し直さなければならないといったインシデントがありました。
また、GUIはインストール時点でとてもグラフィカルですが、KDE Plasmaというらしいです。筆者は一目惚れしたので最初にKDE Plasmaをぶち込みました。
やっぱりGUIは大事です。
サブPCとしての使用感
GUIが使いやすい
Plasma KDEを入れていますが、とてもグラフィカルで使いやすかったです。
動画視聴も問題なし
FirefoxでYoutubeを閲覧しましたが、特に問題なく動作しました。
Flatpak経由でMission Centerを入れたらアプリとして認識しなかったがいつの間にか出てきた。

Mission CenterはFlatpakなどで導入可能なRust性のシステムモニターで、Windowsっぽい見た目だったり、GPUの使用率もわかるのが特徴になっています。
それをFlatpak経由で入れたのですが、アプリのアイコンが表示されませんでしたが、いつの間にか表示されました。
ログアウトなどが原因で表示されたのではないかと。
ファイル鯖として
ファイラーからSMB共有がうまくいかない(多分筆者のせい)
おそらく作業が完全に終わっていないためと思いますが、なんかうまくいきませんでした。
CasaOSやCockpitも導入可能
CasaOSやCockpitも導入可能です。
10GBEで接続した際の速度
10GBEでWindowsPCからCrystalDiskMarkを走らせた際の速度はこんな感じでした。

まとめ

- 素のArchよりも簡単にインストールできる
- KDE Plasmaデスクトップの場合、とてもグラフィカルで使いやすい
- トラブル解決などのための情報はUbuntuに比べて少ない印象
もし参考になれば幸いです。
今度こういったことをやる機会があれば、今度はFedora Workstationを試してみたいです。