この度ZIYOU LANG JP様より提供をいただきまして、ATTACK SHARK X85Proを実機レビューさせていただきました!
X85Proはブルーベリー軸を採用した75%ゲーミングキーボードとなっており、TFTディスプレイや3モード接続やキーの割当にも対応しています。
なお、価格はAmazonでだいたい8500円ぐらい、アリエクでだいたい7500円ぐらいです。
重要度の低い余談。20代ブロガー、初めてのキーボード案件
筆者はガジェットブログを始めてから3年ぐらい経っていますが、この度初めてキーボードの案件を受けることができました。
筆者自身キーボードは大好きで、安物のキーボードが特に好きです。
自費でそこそこの量をレビューしてきました。
しかし、案件を受けることができたのはこれがほぼ初めてです。ハチャメチャに嬉しいです。
ブログでどれだけポチポチやるよりもYoutubeにも力を入れるべきなんだなあとしみじみと思いました。
最近はブログのPV数も衰退・微減の一途を辿っておりますし、いやあ今年の漢字は滅だなあ、終だなあ、鬼だなあなんていう無意味なことを書くのはやめて本編に入ります。
簡易スペック紹介
X85Pro | |
メーカー | ATTACKSHARK |
接続方法 | BT/2.4G/USB |
Bluetooth | 規格不明 |
キー数 | 81キー |
配列 | 75% |
ノブ有無 | ノブあり |
軸 | ブルーベリー(リニア) |
キーキャップ | PBT |
ガスケット | ガスケット構造 |
ホットスワップ | 対応 |
バッテリー容量 | 4000mAh |
その他特記事項 | WinMac切り替え |
TFTスクリーン |
このようなスペックとなっております。
補足 ブルーベリースイッチについて
また、ブルーベリースイッチについて調べてみましたが、以下のスペック以外にさほど情報は得られませんでした。
- トリガーフォース→38±7gf
- トリガートラベル→2.0±0.5mm
- ボトムトラベル3.3±0.3mm
おそらくトリガーフォースが押下圧に当たるものと思われます。
たとえばCherry MXの赤軸や銀軸が押下圧45gfなので、今回の38±7gfはそれより軽いものと思われます。
また、トリガートラベルはキーが反応する深さ、ボトムトラベルはキーストロークのことだと思われます。
補足 PBTキーキャップについて
キーキャップに使われるオーソドックスなプラスチックの種別として、ABSとPBTの2種類があります。
キークロンのHPに説明があったので筆者が人力で恣意的に要約しました。
一般的なABSの特徴
- 密度が低く、加工や着色が簡単で値段が安い
- 摩耗しやすくテカテカしやすい
一般的なPBTの特徴
- 密度が高く、加工が難しく値段が高い
- 硬度が高く摩耗しにくい上、油や化学物質(?)に対する耐性がある。
- テカテカしにくい
今回はPBTをつかったキーキャップで、ABSに比べると耐摩耗性や耐油性に優れているようです。
外観
箱の外観と開封
それでは開封していきます。開けた瞬間にUSB To XLR端子みたいな
謎のケーブルが入っていました
内部は4ピンのようです。
技適について
X85Proの裏面には技適マークはありますが、技適番号がありませんでした。
そのため厳密には技適違反となります。
それをZIYOU LANGさんの担当者さんにご報告したところ改善するというご返答を頂いております。
なお、X85Pro自体はAmazonの商品ページに有る技適番号を総務省のHPで検索すると、他のキーボードとともに技適がヒットします。
なので、おそらく裏面の記載をなんとかすれば技適の問題は解消されるはずと思われます。
外観(一部
配色は黒と灰色と黄色です。
説明書について
ついでにだいぶボケていますが説明書も乗せておきます。
打鍵感について
打鍵感については伝わりづらいかも知れませんが以下のような印象です
- 打鍵感の滑らかさは若干抵抗を感じるものの、なめらか
- キーの軽さは若干重く感じるかも?
- 別のキーに触ってもタイプミスは少なさそう
- 打鍵音はカリカリカリカリといった感じ。
- EPOMAKER FEKER IK65という抹茶軸を使ったキーボードがあるんですが、あれに近い印象を受けました。
なお、打鍵音については、レビュー動画を上げる予定なのでそちらでご確認いただければと思います。
配列について
配列はオーソドックスなUS75%タイプ
- US配列でUS配列ユーザーにとっては使いやすいはず
- 矢印キーやファンクションキーが離れているタイプの75%配列で、押し間違いが少なさそう。
- 75%配列などでWindowsやMac、ゲームや事務作業など様々な用途で使いやすそう
- キーにはFnキーと組み合わせて使う機能の記載がなく、スッキリとしている反面、説明書を見る必要がありそう
TFTディスプレイについて
TFTディスプレイがついています。TFTディスプレイとはディスプレイの一種で、IPSやVAやTNなどのしゅるいがあるとのことです。
X85Proのディスプレイの詳細は不明ですが、日時や接続モードやWin/MacモードやCapslockのオンオフなどを表示させられます。
さらに、自分の好きなアニメーションも表示させられるとのことです。
その他の配列やキーについて
- ノブが付属しており、音量調整を始めとして色々と使えそう。
- さらにノブがついていることのメリットとして、操作するのが楽しいことがあげられます。
- ちなみにノブはクリック可能
- また、本体奥側にWin/Mac切り替えスイッチ、Type-C端子、接続モード切り替えスイッチがあります。
- Type-C端子の差込口は広く、いろいろなType-Cケーブルを使いやすそうです。
ソフトウェアについて
インターネット上の管理ソフトとドライバを組み合わせるタイプ。驚き。
X85Proのドライバーはかなり独特なタイプです。
ATTACKSHARKの公式サイトからドライバーをダウンロードに飛ぶと、謎のWebページにアクセスできます。
そこで色々しているとドライバーのダウンロードを行えます。
ドライバーをPCにインストールして、謎のWebページを再読込することで、ネット上からキーの割当やX85Proのファームウェアのアップデートを行えます。
QMK Webというらしいですね。
QMK Webでできること
- キーボードのキーの割当
- レイヤー設定
- マクロ設定
- TFTスクリーンに表示させるアニメーション設定
- 照明設定
- コミニュティで作成されたライティングやアニメーションやキー割り当てやマクロのインストール
- キーボードのファームウェアアップデート
かなりできますね。
キーの割当とかマクロとかFNとか、作業効率を重視するなら今後やってみたいかもです。
各パターンでの使用感
Windows×有線×ブログ執筆
- 配列がオーソドックスな変形75%のためとても使いやすい印象
- 筆者はアルファベットと数字のエリアと矢印キーーしかほぼほぼ使わないので、之で問題ないか。
Androidタブレット×Bluetooth×Youtube閲覧
- Youtubeアプリを少し操作してみた
- ノブを回すだけで音量調整できてこれまた便利
iPad×2.4Ghz×ブログ執筆
- 特に問題なく使用が可能でした。
Mac×Bluetooth or USB×Wordpressでのブログ作成
- 筆者はカラビナエレメンツを使ってMacのCtrl+PNBFを上下左右に完全に割り当てているのですが、X85ProをBluetooth接続してWordpressでCtrl+PNで次の段落に移動することが出来ないことに気づきました。謎の挙動です。
- ちなみにX85ProをUSBで接続するとそのような挙動は一切起こらないのでBluetoothに起因しているのかもしれませんね。
- それ以外にはM4 Mac miniとX85 ProをBluetoothで接続してもさほど遅延などは感じませんでした。今のところですが。
X85 Proのメリット
- 汎用性の高い75%配列
- 接続方法や配列などがわかりやすい
- USB、2.4GHz、Bluetooth5.0(3デバイスに切替可能)など、多彩な接続方法
- キーのリマップやマクロ、レイヤー設定やライティング設定など多彩な設定
X85 Proのその他のポイント
- この配列で3モードでメカニカルで、と考えればかなりコスパが良く、競争力のある納得の価格設定という印象
- キー印字はすっきりしてシンプルだが、ファンクションを覚えるまでは説明書を近くに置いたほうがいいかも。
- 技適表示やBluetoothのごく一部の挙動など、気になる点はある
- とはいえ、総合的に考えればかなり良い製品という印象
競争力のある納得の価格設定という印象
少なくとも2024/12/21時点の日本Amazonでは、X85Proの約8500円という価格設定はかなり競争力があると思います。
まずX85Proのような配列のキーボードで、さらに3モードやノブに対応しているものだと、安くても7500円程度です。
※ちなみにX85Pro的な配列で有線接続オンリーのものなら5千円を切るものもあります。
また、TFT液晶やソフトウェアでキーのリマップやカスタマイズが可能なことなど、セールスポイントは結構あります。
そのため、汎用性の高い中華メカニカルキーボードを探している人のとても有力な選択肢になるのではないかと感じました。
あとがき
参考になれば幸いです。
個人的に打鍵感は人を選びそうな印象はありますが、配列や接続方法やソフトウェア、コスパが及第点だと思いました。